大麻を使ったビジネスが急成長していることを指す言葉「グリーンラッシュ」。いま、医療用大麻の解禁から、国によっては娯楽用の大麻まで解禁され、世界中でグリーンラッシュが起きています。大麻の一成分であるCBDは日本でも違法性がなく、むしろその健康効果から注目が高まっています。
グリーンラッシュについて詳しくはこちら!
(ここにグリーンラッシュ全般について触れた記事を貼り付ける)
そんなブームを引っ張っているのが、世界一の大国・アメリカです。アメリカでは以前から大麻の解禁について議論が展開され、最近では多くの州でその合法化が進んでいます。
今回の記事では、そんなアメリカの大麻ビジネスの最前線をまとめてみました。
各州の解禁事情
グリーンラッシュという言葉が日本で聞かれるようになったのは2021年頃からですが、アメリカではもっと前から議論が始まっていました。なにしろ元々違法の大麻の流通量も多かった国だったので、潜在的なマーケットはとても大きかったというわけです。
そして大麻の成分の研究が進み、CBDにはリラックス効果や健康への良い影響があることや、その反面THCには向精神作用(=ハイになる作用)があることがわかってくると、明確に用途や成分を限定すれば使用は問題ないと言われるようになったのです。
その結果、各州で大麻の解禁が進み、現在では首都ワシントンD.Cと28州で医療用が合法となりました。また娯楽用は2012年のワシントン州から始まり、首都ワシントンD.Cと8州が合法となっているのです。
有名人も続々参入
こうして大麻が解禁されビジネスチャンスが拡大すると、一般のビジネスだけでなく有名人もそのビジネスに参入するようになりました。日本でも、有名人がメイク用品やアパレルブランドをプロデュースすることがありますよね? それの大麻版がアメリカでは始まっているというわけです。
代表的な例としては、ラッパーのスヌープ・ドッグが始めた大麻のオリジナルブランドLeafs By Snoopがあります。またカントリーミュージックの巨匠ウィリー・ネルソンはWillie's Reserveという大麻会社を所有しています。
すでに多くの有名人が参入している上に、合法化されて悪いイメージも消えつつあるため、今後も多くの有名人が参入していくかもしれませんね。
大規模イベントも
アメリカでは、すでに大麻関連の会社やそこで働きたい人を対象とした巨大なイベントも開かれています。2016年には、モーターショーやアニメEXPOでおなじみのLAコンベンション・センターで、「Cannabis World Congress & Business Exposition」が開かれました。
ブースに出展した企業は100社以上、ただ大麻製品を紹介するだけではなく、栽培ノウハウが学べる「大麻スクール」、農耕器具や肥料などの、大麻栽培者向けのブースも開かれていました。
一般人向けにアプリも登場
最後に紹介するのは、一般人むけのアプリです。なんとアメリカでは、大麻を愛好する人や、これから大麻を使ってみたい人のためのアプリが多く存在しているんです。代表的なものを2つ紹介します。
①EAZE
このアプリは、簡単にマリファナ製品を取り寄せられるアプリです。ちょうどUber Eatsや出前館のように、食事をデリバリしてもらうような形で大麻が手に入るというわけです。オーダーがあったら、その地域のドライバーがユーザーに20〜30分程度で配達する仕組みを構築しています。
②Leafly
これは、大麻全般について知識と教養をつけることができるアプリです。特徴的なのは膨大な説明がある品種図鑑です。何千とある大麻の種類が掲載されており、圧巻なのは品種一つひとつの情報量。インディカなのかサティバなのかハイブリッドなのかの記載はもちろん、その品種のCBDの平均的な割合までも見ることができ、日常のどのようなシーンにぴったりなのかの記載もあります。
いかがでしたか?
アメリカではすでに大麻が解禁されているどころか、それをベースにしたビジネスがたくさん展開されているんです。
そしてこの波は、日本にもいずれやってくると言われています。世界中のグリーンラッシュの動向を知って、日本でグリーンラッシュが本格化する前に詳しくなっちゃいましょう!